今も信じられない熊本地震。コンクリートの道路が粘土のように歪んだと感じたあの日。
学校から帰っていた私。少し会議が長引いたし、娘が自宅に一人なので慌てて帰宅途中に前震にあったのです。
大地震だと事態を飲み込んだ私は、必死でマンションの非常階段を揺れながら駆け登り娘と手をとりマンションから避難しました。その時娘はテーブルに隠れていてくれたので無傷。後になって食器棚が倒れた事に冷や汗をかきました。
今思い出しても、生き地獄のような光景でした。
初めての避難生活
マンションの住人達とともに、近くの小学校へ避難しました。
後から合流した主人が毛布と自宅にあったお菓子を持ってくれました。
10日間の避難生活。最初は2、3日のつもりでしたが現実は厳しいものでした。
顔見知りばかりですが、やはり生活ルールが違う家庭の、大勢の暮らしはストレスたまります。
足音、子供の声、過度な干渉。配給の少なさよりも環境がきつかったですね。
それでも自宅倒壊は免れた私達はまだ良い方で、避難所に入れた事も幸せかもしれませんね。
途中、車で近くの温泉センターへ出かけたり実家でお風呂入らせてもらったりしたのがリラックスになりましたよ。
余震も減り、さすがにしんどいし仕事開始に合わせて帰宅しました。マンションは検査で緑紙だったのでひと安心。
生活ってどんなだっけ?
久しぶりに帰った我が家の冷蔵庫、半分は古くなっていて廃棄しました。
戻った初日は震災前に買っていた冷やし中華。具は卵ときゅうりと焼いたベーコン。それしか出来ませんでした。
片付けも少し落ち着いたので倒れたパソコンをヒヤヒヤしながら起こして電源ON。
問題なく生きていてくれたMac。メールを受信してみると…。
救いの献立
たまにお世話になるオイシックスから定期コースのお知らせメール。
あぁ当たり前の日常だ~
私、材料使って料理できるんだ~
と妙に無機質なメールなのに感動しました。
翌日時間通りに届いた献立コースにはキットが2つに、娘の好きな納豆。野菜が数点、油あげやしらす。2日の夕食と和食朝食が2日くらい出来そう!
避難所から帰って、食材をまとめ買いしないといけなかったけど、スーパーもまともに開店してないし、気持ち的にそこまで元気なかった。車はまだ避難所にあるし。
本当に大助かりだったよ
オイシックスさん!
まだまだ余震が続いて不安感だらけで過ごす毎日。それでもいつものように美味しいご飯が食べられるだけで笑顔が戻る事に気づきました。家屋全壊で避難所暮らしの方が大勢います。どうか希望を持って、美味しい食卓のために踏ん張りましょう。

震災後これで普通の食卓で笑顔になりました!
北海道の豚バラ肉が美味しかったです。
負けてないよ
今朝みた貼紙について
「負けんばい熊本」
ん?誰も負けてません。厄介な地震というのが邪魔しただけ。
「がんばろう熊本」
ん?既に頑張ってるし、必死で踏ん張ってます。
頑張ってるね熊本
でしょ~が!